泣く前に30秒だけ待つ|子どもの自己肯定感を育てる“見守り子育て”

子育てをラクにする工夫

子育てでこんな悩みはありませんか?

  • 子どもの小さな成長に気づけていない気がする
  • 「見守る」ってどうすればいいの?
  • 忙しくてその場で声をかけられない…

子どもは日々、泣いたり笑ったり怒ったりしながらも、実は“自分で選ぶ力”を少しずつ育てています。
けれど忙しい毎日だと、その瞬間を見逃してしまうこともありますよね。

そんな小さな成長の一歩をどう受け止めるかで、子どもの自己肯定感は大きく変わっていきます。

体験談:「貸して」に込められた成長のサイン

「青、か・し・て!」
娘が声をかけた相手は、1歳半の弟。もちろん弟には意味がわからず、「んー?」と首をかしげるばかり。

そこで私は思いました。
「ここから娘はどうするのかな…😁」

すると娘は、奪うことも怒ることもせず、別の色のクレヨンを手に取り描き始めたのです。

「欲しいものが手に入らない」って、子どもにとっては大きな出来事。
それでも奪ったり怒ったりせずに“選び直す”姿に、私は驚きと感動を覚えました。

そう、「がまん」ではなく「選びなおし」。
子どもも大人も、ちょっとした工夫で気持ちよく前に進めるんだなぁと改めて感じました。

「見守る」とは放置ではない

このときも、私は「またケンカになるかな〜」と気構えしつつ、心の中でスタンバイしていました。
泣いたり取り合いになったら仲裁するつもり。

けれど意外な展開に、思わず心の中で拍手をしていました👏

「見守る」とは、ただ放置することではなく、
いつでもサポートできるよう心を寄せながら、子ども自身の選択を待つこと。

私はこの経験を通して、そのことを実感しました。

翌朝に届いた「見てたよ」

本当はその場で「すごいね!」と伝えたかったけど、絵に夢中の娘を邪魔したくなくて「あとで言おう」と心にしまいました。
ところがそのままバタバタで忘れてしまい…😅

翌朝になって思い出し、声をかけました。
「昨日、青が使えなかったのに違う色で描いたでしょ。あれ、すごく素敵だったよ」

娘は少しぼんやりしながらも思い出して、
「うん。でもレンくんが使い終わったら、エリカも使ったよー」
と答えてくれました。

その言葉に私はハッとしました。
“がまんした”で終わるのではなく、“ちゃんと叶ったよ”と教えてくれたことが、すごく嬉しかったのです。

この経験から、私は「その場で褒められなくても、あとからでも伝える意味がある」と強く実感しました。

今すぐできる“見守り”の工夫

① すぐに言えなくても、あとから伝えて大丈夫

子どもは「今」褒めてもらうと嬉しいですが、あとからでも「見てたよ」と伝えられると安心感が残ります。
たとえば翌朝の会話でも、子どもはしっかり思い出して誇らしげに話してくれることがあります。

👉 ここでのポイントは「タイミングより継続」。
「必ずその場で褒めなきゃ」ではなく、「あとからでもいい」と考えることで、親の気持ちもラクになるんです。


② 「がまん」ではなく「選び直し」と捉える

欲しいものが手に入らないとき、大人は「我慢できたね」と言いがちです。
でも、それを「違う方法を選び直せたんだね」と伝えるだけで、子どもの気持ちは前向きになります。

👉 「できなかったこと」ではなく「できた工夫」に光を当てる
その言葉のかけ方ひとつで、子どもの自己肯定感が育まれます。


③ 泣く前に30秒だけでも見守ってみる

子どもが「どうしようかな」と考えるほんの30秒。
ここで親が口を出さずに待つことで、子ども自身が答えを出すチャンスが生まれます。

👉 もちろん、泣き出したり困り果てたときは助けて大丈夫。
でもその前に一呼吸おくことで、「自分でできた!」という経験を増やしてあげられるんです。


この工夫が生むもの

こうした小さな積み重ねが、子どもに「ちゃんと見てもらえた」という安心感を残し、やがては自分で選んで進む力になります。
そして、親自身にとっても「無理なく見守れる」やり方になります。

実際のエピソード

たとえば、わが家ではこんなことがありました。
二人が同時に「絵本読んで!」と持ってきたとき。
私は「どうなるかな」と心の中でスタンバイしつつ様子を見ていました。

するとお姉ちゃんが、
「レンが先でいいよ。その絵本、エリカも好きだから」
と弟に譲ってくれたのです。

そのとき私は「奪い合いにならなかった!」と心の中で拍手。
あとから「さっき譲ってくれたの、すごく素敵だったよ」と伝えると、お姉ちゃんは照れながらもとても嬉しそうにしていました。

👉 この体験からも、「待つこと」と「あとから伝えること」の両方が、子どもの心を支えるんだと感じました。

まとめ

子どもは毎日、小さな選択をしています。
思いどおりにならないときも、自分なりに折り合いをつけて、また一歩前へ踏み出していくのです。

だからこそ、私たち親にできるのは、その瞬間を「見守り」、あとから「見てたよ」と伝えること。
たったそれだけで、子どもの自己肯定感はぐんぐん育っていきます。

今日からぜひ、泣く前に30秒だけ待ってみてください。
子どもが“選びなおす力”を発揮する姿に、きっと驚かされるはずです。

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