「ママと二人で!」に隠された子どものサインとは?
「ママと二人でご飯食べたい!」
そんなひとことを、子どもから言われたことはありますか?
きょうだいがいると、どうしてもママの時間や気持ちは分け合うことになります。けれど、ときには「ママをひとりじめしたい」という小さな願いが、まっすぐに届くことも。
実はそのサインをどう受けとめるかで、子どもの心の満たされ方は大きく変わります。
この記事では、私自身が娘から「ママと二人で」と言われた体験を通して気づいたことと、忙しい日でもすぐに取り入れられる“ふたり時間”の工夫やアイデアをお届けします。
突然のリクエスト
ある日のこと、娘がこう言いました。
「ママと二人でご飯食べる!パパとレン(弟)はあっちで食べて!」
思わず私は答えました。
「ママと食べたいんだね。でもママはみんなと食べたいな」
すると娘はふてくされ、口を尖らせてしまいました。
気づいた“本当の気持ち”
後から考えてみると、このひとことには「ママを独り占めしたい」という愛情が込められていたのです。
それを「でも」と返したことで、無意識に否定してしまったのかもしれません。
もしあの時、こう言えていたら
「ママとふたりで食べたいんだね。嬉しいな」
「今日はどうしてそう思ったの?」
まずは気持ちをそのまま受けとめる。
そして、どうしても叶えられないときは、こう伝えることができます。
「今日はみんなで食べたいな。あとで二人で絵を描こうか」
「あとで必ずね」と小さな約束を添えると、子どもは安心します。
叶えた“ふたり時間”
ご飯よりお散歩で叶えたリクエスト
その日の夕方、娘がまた言いました。
「ママと二人でお散歩に行きたい」
昼間に「ご飯はみんなと」と伝えたあとも、やっぱり「ママを独り占めしたい」気持ちは消えなかったのでしょう。
このときは夫に弟をお願いして、娘と二人で外へ。
なんでもない景色が“宝物”に
手をつなぎながら歩く道は、普段と同じ近所の道なのに、不思議と特別に感じられました。
道ばたに咲く小さな花を見て「かわいいね」「ほんとだ、きれいだね」と言い合うだけで、何気ない景色が二人だけの宝物に変わっていきました。
途中で見つけた石を「ママにあげる!」と手渡してくれたり、ベンチに腰かけて一緒におやつをかじったり。ほんの些細なやりとりの積み重ねに、娘の心がゆっくり満たされていくのを感じました。
笑顔が教えてくれた大切なこと
1時間ほど経ったころ、娘の方から「そろそろ帰ろっか」と。
その顔はすっきり晴れやかで、きっと“ママを独り占めできた”喜びでいっぱいだったのでしょう。
そして私自身も、その笑顔に救われました。
「特別なことをしなくても、少しの時間でも応えることが大切なんだ」と、改めて実感したのです。
娘が教えてくれたこと
- “お姉ちゃん”じゃなく、ただの子どもとして甘えたいときがある
- 特別なことをしなくても、親子で過ごすだけで心は満たされる
- 「ママを独占したい」は、愛情のサイン
Q&Aで解決!「ママと二人で」にどう応える?
Q. すぐに時間がとれないときは?
→ 「あとで必ずね」と具体的に約束するのがおすすめです。
例:
- 「ご飯が終わったら絵本を読もうね」
- 「お風呂のあとに二人でアイスを食べようね」
小さな約束を守る経験の積み重ねが、子どもの安心と信頼につながります。
Q. ふたり時間って何をすればいいの?
→ 特別なことは必要ありません。日常の中で十分です。
すぐ真似できる“ふたり時間”アイデアリスト
- 近所をお散歩
- 一緒におやつを食べる
- 絵本を読む
- 洗濯物をたたみながらおしゃべり
- ちょっとした買い物に行く
- 寝る前にベッドでお話
ポイントは「目と心をちゃんと向けること」。
それだけで子どもは“特別扱いされた”喜びを感じられます。
まとめ
- 子どもの「ママを独り占めしたい」は、まっすぐな愛情のサイン
- まずは否定せずに「そうなんだね」と受けとめる
- すぐに応えられないときは「あとで」の約束を添える
- 上の子専用の“ふたり時間”を意識して作る
結び
「ママを独り占めしたい」というサインは、愛情のかたまりです。
忙しい日でも、ほんの数分の“ふたり時間”で心は満たされます。
今日の小さな約束が、明日の大きな安心につながります。
どうぞ肩の力を抜いて、上の子との二人だけの時間を楽しんでみてくださいね。
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