最近、5歳の娘がいろいろな物を欲しがるようになりました。
「欲しい」という気持ちはとても大切。
でも、そのたびに買っていたらキリがないし、本当に欲しいモノの価値もわからなくなってしまうのでは?
そこで私は、「お小遣いポイント制」を取り入れてみることにしました。
これは娘にとっても、きっと貴重な体験になると思います。
実際に始めてみたら、
「片づけてって言わなくても動いてる!」
という場面がどんどん増えて、私自身びっくり。
ポイントが単なる“ごほうび”じゃなく、
**「自分ってすごいんだ」**に変わっていく瞬間を、何度も見ることができました。
お小遣いポイントは「楽しく」「わかりやすく」がカギ!
【ステップ1】目標を決める
「どれぐらいポイントを貯めたら何がもらえるか?」を、子どもと一緒に相談して決めてみて。
たとえば…
- 100ポイントで、好きな絵本を1冊買える
- 200ポイントで、映画館に行ける
- 300ポイントで、大好きなプリンセスのドレスごっこデーをつくる
ここで大事なのは、目標が「物」でなくてもいいということ。
「やってみたいこと」や「家族のイベント」でも、子どもはしっかりと動機づけされます。
【ステップ2】ポイントの貯め方を決める
ここも、子どもと一緒に決めるのがおすすめ。
「やらせたいこと」より、
「本人ががんばれそうなこと・できたら自信になること」にしておくと、自然と継続しやすいです。
例:
- 朝起きて「おはよう」と言えた:+1ポイント
- おもちゃを自分で片づけた:+3ポイント
- ごはんを残さず食べた:+2ポイント
- お手伝いした(テーブルふきなど):+5ポイント
- 寝る前にパジャマに着替えられた:+3ポイント
ポイントの数字はちょっと盛り気味でも大丈夫。
積み重ねる喜びが、「私ってできる!」という感覚を育てていきます。
【ステップ3】見える化する
子どもは「見えること」でモチベーションが一気に上がります。
ポイント表を作って目に入る場所に貼っておくと効果的。
たとえば…
- 冷蔵庫に貼る「スタンプ表」
- 手作りの「シール帳」
- 「宝箱ノート」をつくって貯金通帳のように記録する
紙に書くだけでも、「自分のがんばりの証」に。
途中でごほうびステッカーを貼るのもおすすめです。
「欲しいから頑張る」は立派な気持ち
「欲しいモノがあるからお片づけする!」は、大いにアリ。
**「がんばったら手に入る」**がわかることで、子どもの世界はぐんと広がります。
大人だって、「旅行行きたいから仕事がんばろう」と思うもの。
むしろ自然で素直な感情です。
ただここで、ちょっと見ておきたいのが
「どんな気持ちで行動しているか」。
たとえば…
- イヤイヤやっているのか
- ワクワクしているのか
- 「自分の力で手に入れられる」と感じているのか
この“気持ちの質”がとても大切。
やらされるんじゃなくて、「自分で選んだ行動」として育ててあげたいのです。
子どもの「買って!」で始める、お金の第一歩
娘が「プリキュアのカチューシャがほしい」と言ったとき、
私はつい、「前もそんなようなもの買ったけど、3回くらいしか遊ばなかったじゃん」と言ってしまいました。
すると、そこから10分以上のギャン泣きに発展。
娘が泣きじゃくる横で、私は考えていました。
「子どもの“欲しい”って気持ちと、どう向き合えばいいんだろう…?」
そのときふと思い出したのが、「お小遣いポイント制」でした。
娘がようやく泣きやみ、家に着いたとき、こう提案してみました。
「じゃあ、自分でポイント貯めて買ってみる?」
これは――
きっと、お金の勉強を始める絶好のチャンスになるかもしれない。
【ここから始める3ステップ】
① ゴール(目標)を共有する
「プリキュアのカチューシャを手に入れる!」というワクワクの目標を、娘と一緒に声に出して宣言。
–「それ、かわいいねぇ。じゃあ、ポイント貯めて自分の力で手に入れてみようか!」
「自分で叶えるって、かっこいい!」と思える気持ちを大切にしてあげてください。
② ポイントの価値を決める
たとえば「1ポイント=10円」とすれば、2800円のカチューシャなら280ポイント。
けれど、280という数字は小さな子にとっては遠く感じます。
そこで今回は、
- 1ポイント=20円にして140ポイントにする
- 1回の行動で10〜30ポイントに調整
- 途中で「半分まで来たよ!」と声をかけて応援する
こうした工夫で、「がんばれば届きそう」と感じられる設定になります。
③ ポイントの貯め方を決める
行動に対するポイントの例:
- おもちゃを片づけた:10P
- ごはんを残さず食べた:10P
- お手伝いした(洗濯物をたたむなど):20P
- 挨拶ができた:5P
- 早く寝た:10P
1日20〜40ポイントが見込めるから、1週間〜10日ほどで達成できるイメージ。
カチューシャを渡すときのひと言が、未来をつくる
ポイントが貯まってカチューシャを手にしたとき、
**何より大事なのは「その瞬間にかける言葉」**だと思います。
–「あなたがコツコツ頑張って貯めたポイントで、欲しかったカチューシャを手に入れられたね。ちゃんと自分の力で叶えられた。すごいね!」
この言葉が、
- 「お金はがんばって貯めたら手に入る」
- 「自分にもできる」
という感覚を、そっと心に残してくれます。
【まとめ】
お金の第一歩が、心に残る体験になりますように。
私たちママ自身も、
「教えることを通して学ぶ」ことが、ほんとうに多いなと感じています。


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