仲良し夫婦のヒントは“価値観の一致”じゃなかった──性格が違ってもいい理由

処方せんのいらない夫婦

はじめに

私の知り合いに、毎日のように夫婦喧嘩をしているママ友がいます。
聞くたびに「なんでそんなにぶつかるんだろう?」と不思議になるのですが、実は私自身、夫とはまるで真逆の性格です。

私は器用で、細かいところにも目が届くまじめタイプ。
コミュニケーションが好きで、人との会話に喜びを感じる毎日です。

一方で、夫は不器用だけれど、アクティブで明るく、おおらかな人。
初対面ではシャイに見えるけれど、本当は話をするのも好きだし、
心を開いた相手には、あたたかいまなざしと行動で応えてくれる人です。

タイプは違うけれど、私たちは本当に仲良しなんです。
結婚してから何年も経ちますが、今でも「この人でよかったな」と思う瞬間が日々あります。

性格はまるで違うのに、どうしてこんなにうまくいっているんだろう?
ふと立ち止まって考えてみたことがあります。


夫婦って、どうしてこんなにちがうのにうまくいく?

私たちは正反対だけど、とっても仲良し

よく「夫婦は似た者同士がうまくいく」とか、「正反対の性格だとすれ違いやすい」と言われます。
でも私は、そのどちらも本質ではないと思っています。

私たちは正反対。
でも、だからこそバランスがとれているし、補い合える関係でもあります。

私が細かいところまで気づく分、夫は「まあ、いいじゃん」とおおらかに受け流してくれる。
そのおかげで、私も肩の力を抜けるようになりました。

逆に、夫の不器用さも、見ているとなんだかかわいくて。

器用さが必要な場面では「これは君の出番だね」と頼ってもらえることが、実は私にとってもちょっとした喜びだったりします。ちがいがあるからこそ、お互いの存在が支え合えるのかもしれません。


ちがいは「バランス」になることもある

たとえば、旅行のとき。
うちは、夫がざっくりと目的地やコースを決めて、私がパッキングや細かい準備を整えるというのがいつもの流れ。

このバランスが、とても心地いいんです。

もし夫婦で「場所やコース決め」がどちらも得意だったり、逆に「準備が苦手」な者同士だったら、どこかで手が止まってしまうかもしれません。

ちがうからこそ、役割が自然に分かれて、スムーズに物ごとが進む。
これもひとつの“夫婦のかたち”だと思うんです。

「理解しよう」とする心があるから

大切なのは、似ているかどうかではなくて、「お互いに理解しよう」とする姿勢です。

夫は感情をあまり表に出さない人ですが、私がしんどそうにしていると、
さりげなく洗い物をしてくれたり、子どもと遊んでくれたりします。

言葉がなくても、「この人はちゃんと私のことを見てくれているんだな」と感じられること。
そういう小さなやさしさを見逃さないことが、夫婦の信頼を育てるんだと思っています。


うちはなぜ、ケンカしないでいられるのか

ちがいを摩擦にするか、受け入れるか

ママ友の話を聞いていると、 「なんでそんなことでケンカになるの?」と感じることがよくあります。

彼女は几帳面で、自分のやり方にこだわるタイプ。
一方、夫はマイペースで「まあいいじゃん」が口ぐせだそう。

この組み合わせ、うちとよく似ています。
そう、真逆。

でも、彼女はその違いを「許せない」と感じている。
一方で、私は「違って当然」と思っている。

この“受けとめ方”の差が、夫婦関係のあり方を大きく左右するのだと思います。


「同じ未来」を見ているって大きい

私たちは普段、そんなに深い話をしているわけではありません。
でも、ふとしたときに感じるんです。

夫はいつも、「家族が笑って過ごせる毎日」のために動いてくれているなって。

たとえば、私が疲れている日に「今日はお惣菜でもいいよ」と言ってくれたり、
仕事が忙しくても子どものお迎えを代わってくれたり。

言葉で伝えるより、行動で示してくれる。

この「家族が一番大切」という共通点が、
私たちをしっかりとつなげてくれている気がします。


優先順位が合っていると、自然に良いチームになれる

夫婦がうまくいく秘訣は、
「価値観が同じ」ことよりも、**「人生の優先順位が近いこと」**だと感じています。

どんなに趣味が合っても、「家族よりも仕事が大事」と思っている人と、
「家族が一番」と思っている人とでは、日々の判断や行動にずれが出てきます。

私たちは、「まず家族を笑顔にしよう」という共通の優先順位を持っているからこそ、
ちょっとした意見の違いがあっても、自然と歩調を合わせていけるんです。


仲良しでいられるのは、価値観じゃなくて在り方

「あるがままを受け入れる」ってこういうこと

夫と結婚してから、私は「期待すること」をやめました。
前は「こうしてくれたらいいのに」「もっと気づいてくれたらいいのに」と思っていましたが、
それを口に出しても、空気が悪くなるだけで、何も変わらないんですよね。

それよりも、「夫はこういう人」と理解しようとすること。
そのままの姿を認めて、「こうであってほしい」じゃなくて「今やってくれていること」に感謝する。

それを少しずつ意識するようになってから、夫のありがたさを感じ取れるようになりました。


夫婦関係をもっとラクにするヒント

似てる・ちがうにこだわらなくていい

「うちは正反対だから…」とか、「価値観が合わなくて」と言う前に、ちょっと考えてみてほしいんです。

その“ちがい”は、本当に問題ですか?
それとも、ただ「自分の当たり前」とちがうだけ?

違いにフォーカスすると、どうしても「分かり合えない」と感じてしまいがち。
でも、視点を変えて**「その違いに救われていること」**もあるかもしれません。

たとえば、私はつい「今の言い方、よくなかったかな…」とひとり反省会を始めがちなんですが、
そんなとき、夫がさらっと「大丈夫だよ。あの人はそんなことで気にするような人じゃないでしょ」と言ってくれるんです。

しかも、ポテトチップを片手に。
真顔で。笑

そのひと言で、ふっと肩の力が抜けて、「そっか、大丈夫だよね」と思えるようになる。
考えすぎて堂々巡りしてる私と、のびやかに構えてる夫。
このちがいに、何度救われたかわかりません。


「家族を大切にしたい」という一点でつながる

結婚生活は、毎日の積み重ね。
価値観がぴったり同じじゃなくても、行きたい未来が一緒なら、きっと大丈夫です。

私たちは、どんなときも**「家族で楽しく過ごせる日常」**を最優先にしてきました。

子どもの成長も、日々の生活も、
その軸があることで自然と力を合わせられるようになりました。

「違い」は問題じゃないんです。
「どう扱うか」、がすべてなんだと思います。


おわりに

性格が違っても、仲良しな夫婦になれる。
それを今、毎日の暮らしの中で感じています。

夫婦って、おもしろいですね。
育ってきた環境も、性格も、考え方も違う。

それでも、「一緒に暮らす」と決めて、歩み寄って、バランスを取りながら過ごしていく。

**「同じ未来を見ている」**というのは、案外それだけで、
どんな違いも包み込んでくれるんじゃないかと思います。

これが、うちの**“夫婦円満のヒント”**です。

よかったら、あなたのご家庭でも、何かの参考になりますように。

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