子どもの行動に、成長の種が隠れているかもしれません
子どもが「貸して」って言ったのに、相手がうまく反応できない——
そんな場面、見たことありませんか?
わが家では先日、まさにそんなできごとがありました。
でもそのあと娘が見せた行動に、私はちょっと感動してしまって…
「あ、こういうことを“成長”っていうんだな」って、気づかされた瞬間でした。
この記事では、娘の小さな行動から気づいた
子どもを見守る視点や、親としての関わり方について書いています。
読んでいただくと、きっとこんなことが得られます👇
- 子どもの“日常の中の成長”に気づけるようになる
- すぐに口を出さずに見守ることの意味がわかる
- 忙しい毎日でも、あとから気持ちを伝えればいいと安心できる
- 子どもとの心のやりとりの大切さを実感できる
「青か・し・て!」に、弟は「んー?」
「青、か・し・て!」
娘がそう言った相手は、1歳半の弟。
クレヨンでお絵かきをしているときのことでした。
でも弟はまだ、「かして」と言われても、何を求められているのか完全にはわかりません。
娘の問いかけに、弟は「んー?」と曖昧な返事をしただけでした。
さて、ここから娘はどうするのかなぁ〜と私は見守っていました。
すると…
奪わない。怒らない。そして、自分で選びなおす
娘は、青のクレヨンが使えない状況をそのまま受け入れて、
違う色のクレヨンを手にとって、描き始めたのです。
えっ…!すごい!!
私は心の中で思わず拍手を送りたくなりました。
「貸して」と言ったあと、欲しいものがすぐに手に入らない。
それなのに、弟を責めることも、無理やり取り上げることもなく、
自分の気持ちに折り合いをつけて、新しい一歩を踏み出した。
たったそれだけのようで、
5歳の子にとっては、なかなかできることじゃないと思うのです。
「あとで伝えよう」と思ったら…うっかり忘れてた
実はこの出来事を見たとき、私はすぐにでも「すごいね!」と伝えたかったんです。
でも娘はちょうど夢中で絵を描いていて、その時間を邪魔したくなくて。
あとで伝えよう」と思って、いったん心の中にしまっておきました。
……が、そのまま日常のバタバタに巻き込まれ、
すっかり忘れてしまっていました😅
翌朝、思い出してあらためて伝えてみた
翌朝、ふとあのときの娘の姿が頭に浮かびました。
「これはやっぱり伝えたい」と思って、朝ごはんの前に声をかけました。
「昨日お絵かきしている時、エリカ(娘)は青が使いたかったのに、レンくん(弟)が使ってたから、違う色で描いたんだよね。
ママ、そのやり方すごく素敵だなって思ったよ☺️」
娘はちょっとぼんやりした反応でしたが、少し思い出してから、こう言ってくれました。
「うん🙂でもレンくんが使い終わったら、エリカも使ったよー」
あ、そうだったんだ・・・😶
私はその言葉が、とっても嬉しかったんです。
「がまんした」だけじゃなく、「ちゃんと叶ったよ」
“がまんした”で終わるんじゃなくて、
“ちゃんと叶ったよ”と報告してくれた。
そのことが、私にはすごくじんわりと響きました。
「がまんで終わりじゃなかった」
「ママにそれを伝えたいと思ってくれた」
そんな気持ちが、娘の言葉の中にふわっと詰まっている気がして、
その時はうまく言葉にならないまま、心があたたかくなったのでした。
子どもの中に育つ“自分で選ぶ力”
「やりたかったこと」ができないときに、どう動くか。
それは、大人になってからもずっとついてまわるテーマです。
今回の娘の姿は、その“はじめの一歩”を見せてくれたように感じました。
誰かを押しのけず、怒りにまかせず、
「今の自分にできることを、自分で選ぶ」。
その選択をしたあと、「ちゃんと叶ったよ」と穏やかに教えてくれる心。
それはまさに、成長の証でした。
あなたの子どもにも、きっとある「小さな奇跡」
子どもたちは、毎日ちいさな選択を繰り返しています。
思いどおりにならないとき、泣いたり怒ったりすることもあるけれど、
その裏には、がんばって気持ちを整えようとする姿がちゃんとある。
もし似たような場面に出会ったときには、
ちょっとだけ立ち止まって「今の、すごかったなぁ」と見つめてみてください。
すぐに言葉にできなくても、あとからでも大丈夫。
思い出して伝えられた言葉は、きっと子どもの心に残ります。
育児って完璧じゃなくていい。
そのことにも、私は娘に教えてもらいました🌱
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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