先日、母のもとに一通のお便りが届きました。
差出人は、母が卒業した学校の同窓会の方々から。
母が亡くなってから数年。
宛名に母の名前を見たとき、ふと胸がつまるような気持ちになりました。
封を開けると、中には学校新聞のような紙面。
懐かしい校舎や、同級生たちの近況が綴られていて、もし母が元気だったなら、
きっと目を細めながら嬉しそうに読んでいたと思います。
「亡くなったことを、そっとお知らせしたい」
同窓会のお知らせというより、近況報告のような紙面だったので、
無理に返事をする必要はないのかもしれません。
けれど、
「きっと母も喜んだだろうな」
「こうしてご縁をつないでくださって、ありがたいな」
そんな気持ちが込み上げてきて、
やわらかな気持ちで、そっとお返事を書くことにしました。
手紙の内容は、こんなふうに整えました
こんにちは。
このたびは、母宛にお便りをいただきありがとうございました。
久しぶりに母校の空気を感じられるような紙面に、母もきっと喜んだと思います。ご報告が遅くなりましたが、母は〇年〇月に亡くなりました。
生前は、同窓の皆さまとのつながりを大切にしていて、
いつも楽しそうに思い出を話していました。
このようなお便りをいただけたこと、家族としてもとても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、どうぞお気遣いなさらずにお過ごしくださいね。
皆さまのご健康とお幸せを、心よりお祈りしております。(私の名前)
亡き〇〇〇〇の娘
改まった文面ではありますが、「お知らせしなければ」というより、
「母のことを思い出してくださって、ありがとうございます」という気持ちで書きました。
便箋選びも、そっと気持ちをのせて
お返事を書くにあたって選んだ便箋は、
シンプルでやさしい色合いのもの。
派手すぎず、でも温かさを感じるような和紙風の質感。
すみっこに小さな花模様があって、静かに気持ちを支えてくれるようなデザインでした。
文章も横書きだったので、封筒も横書きに。
縦長の封筒でも、最近は横書きが許容されているとのことで、
自然な流れで書くことができました。
送り先は、封筒に書かれていた「代行業者」さんへ
今回の郵送元は、発送代行会社さんでした。
封筒には「当会からの発送業務を委託しております」との記載があったため、
お返事も、そちら宛に送れば大丈夫です。
お手紙が届いた後は、同窓会本部の方にも情報が共有されるのだと思います。
封筒の裏には、自分の名前だけを記載しました。
文面できちんと「亡き母の娘」と伝えているので、差出人はシンプルで十分だと感じました。
気持ちを届けるお手紙は、形式より「思い」
お手紙って、どんな言葉を選ぶか、どんな便箋に書くか、悩むことも多いですよね。
でも一番大切なのは、「どんな思いで書くか」なのだと、今回あらためて感じました。
静かに、そっと、やさしく。
母のことを思い出してくださった方に、私からも小さなお礼が届きますように。
小さな豆知識:お手紙の基本情報
- 郵便料金は、たいてい 84円(定形郵便25g以内) でOK
- 封筒のサイズは 長形4号 だと安心
- 重さが心配なときは、キッチンスケールで量る or 窓口で確認がおすすめ
- 本文が横書きなら、封筒も横書きで統一して大丈夫
- 差出人名は 自分の名前だけ でも十分丁寧
お手紙を出すとき、少し気持ちが整う。
そんな感覚が私は好きです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
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